日本の離島、その歴史を探る

隠岐諸島の変化

隠岐諸島の変化

戦時から現代において

ようやく島根県に併所されたことで落ち着きを取り戻した隠岐諸島のその後としては、4つの郡に分かれて地域の結束力を高めていたが、1888年になると郡そのものを廃止する代わりに隠岐島庁を設置し、島司が行政に当たることとなる、その後街が形成されることになって行くと様々な漁が盛んになってくる。隠岐諸島の話題で触れると竹島という問題が出てくることになるが、竹島そのものを発見したのは、当時の西郷町の『中井養三郎』が政府に島の賃貸を求めるため確認を行ったところ、政府が島そのものを確認されていなかったことが確認され、1905年2月15日には当時の日本で正式に日本の領土とする取り決めが行われる。

その後の歴史としては外せないのが世界大戦だ、ただ隠岐諸島には軍事施設といった重要拠点が存在していなかったことも影響して、直接的な戦災の影響力を蒙る事無く、平穏無事とまでは行かないが日々の暮らしに脅かされない生活を島民達は過ごすことが出来た。その安全性が何処からかもれ出たのか、かえって島には本州から戦災の被害にあわないようにと訪れる疎開者が来るようになると同時に、人口が増加していった。だがそれも本当に一時しのぎとして利用されていたのか、戦後の高度経済成長期をきっかけにして多くの疎開者達が再び本州へと移動する他、島民たちも閉塞された環境ではなく広く視野に秀でた都会での生活を求めるようになっていってしまい、現在の日本における過疎化地域の1つとして数えられるようになっていった。

そんな隠岐諸島の助け、または新たな可能性として導き出されたのが『海洋レジャー』を利用した観光振興を推進することだった。島内には空港も作られるようになり、現在では海を楽しんだりする人達で毎年賑わいを見せている。こうした取り組みのことを島前・島後合わせて『隠岐ジオパーク』と呼ばれる、有人・無人関係なく隠岐諸島ならではといった諸島全てをレジャー化する計画が本格的に開始される。

隠岐ジオパークの特徴

離島ならではといえる特徴を生かしたこのプロジェクトは、隠岐諸島ならではでありながら、離島という特徴を生かした点で何かできないかと考えられた計画となっている。ただそれを可能としたのは、隠岐諸島が本来独立した島国ではなかったことという点だ。古代、人がまだその存在が確認されているかいないかの頃はユーラシア大陸の一部だったことから始まり、それから地殻変動によって湖、ならびに海底の底に存在していた時期もあれば、火山活動が活発になったことで浮上することとなり、一時期は島根県とを結ぶ陸路が存在していたと考えられている。

この一端だけ見ても、隠岐諸島が実は離島として非常に面白い場所なのではと思うことが出来ると思う。いくら地殻変動などの影響を受けていたからといって、これほど時代を超えることでようやく独立した島として確固たるものとなっているのは疑いようのないところだ。またこうした経緯もあって島には面白い生態系が構築されており、世界的に見ても非常に研究のし甲斐がある歴史と文化を保持している。現在の離島になったのは今からおよそ1万年前までに遡ると考えられており、その頃から独自の生態系を形成して行くのだった。

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世界的に『ミステリアス』と評価される訳

隠岐諸島の現存している生態系に関しては日本としてだけではなく、世界的に見ても非常にミステリアスだというのが学術者達からの見解となっている。それはどうしてか、理由としてあげると、この隠岐諸島にはいわゆる『北国と南国』が共存しているといった異質な特徴を持っているからだ。それもそうだ、北海道で多く生息している植物が確認されたと思いきや、沖縄にて確認することが出来る植物が同じ島内に存在しているといった不可思議な状況になっている。

それは島全体の植物を見ると分かるが、中には大陸性の植物、また高山性の植物といった本来なら生息することが出来ないはずの植物がこの隠岐諸島ではそこかしこで群生しているという。それらが生息していられる理由はいまだにはっきりしておらず、このことから学問的な立場からすればこの島は徹底的な調査を行うだけの価値があるといえる。

もちろん謎を謎のままにしておくこともいいが、解き明かす魅力と調査に関して意地でも原因究明を解析する人からすればお宝の山となっているため、興奮が隠し切れないだろう。ただその特徴的な植物分布に影響されるように、虫や動物達にも影響していることが確認されている。大陸性の昆虫が分布されている、また南北それぞれでしか生息できないはずの海洋生物が存在を確認されているなど、ある意味混沌とした状況を楽しむことが出来るのも、この隠岐ジオパークによる見所の1つだ。

隠岐諸島にしか見られない種

貴重な生態系を保っているというだけで、日本としてはもちろんだが、世界的に見てもこの島の生態環境を乱すことは当然ながら乱してはいけない。乱したら乱したでどんな罰則を受けることになるか分かったモノでは無いが、そうした危険性を伴う事はやらないという言葉だけ付けておこう。

さて、そんなもの珍しいものばかりが生息しているこの隠岐諸島でしか見ることが出来ない生態について1つ、例として話していこう。『オキタンポポ』と呼ばれるモノで、これは隠岐でしか見ることの出来なタンポポとなっている。このタンポポは本州では見る事の出来ない隠岐諸島ならではの植物となっており、本州で生息が確認されているタンポポはほぼ全てが外来種となっている。ただそんなオキタンポポの生態を脅かす悩みとして、外来種が隠岐諸島にも到来してきているということだ。花粉を飛ばすとなったらそれこそ何十キロと浮遊することも出来る、気流に乗って本州から隠岐諸島に流れ着くことも別段不思議な話では無いだろう。

観光に来た人達が意図的にタンポポを持ち込んで、ということが発覚した場合は少々悪戯と言う以前に、悪質すぎるところなのでそれは無いだろう。やはり到来してしまう原因は植物として必要な子孫を残す過程で隠岐諸島に流れ着くことだ。仕方のないこととはいえ、隠岐諸島の生態系を考えるとやりきれない部分があるのは仕様がないことなのかもしれない。

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